前院長雑感(南の風)

健診模様(47)健康管理は自己責任か(中)(2019/04/09)

 手前味噌になるが、私の体験を話したい。
6年ほど前に当院に異動したころ、車で数分の距離なのに車を使っていた。気付いてみると、中年太りならぬ老年太りとなり、久し振りに会った息子に「みぐるしど」と言われる始末である。
そこで2014年5月8日(たまたま何十年か前の結婚記念日)から、「歩こう」と決意した。
このように正確に歩き始めた日を記憶しているのは、前日の7日に「運命の出逢い」があったからである。この日、いつものようにPET検診の結果説明をした時、鹿銀OBだという方の話と血液データを見較べて「一大決心」をしたのである。
「日赤での定期健診で、血圧が高くて、その時の医者に『歩きますか、それとも薬を飲みますか』と言われましてねえ。薬は飲みたくなかったから、歩き始めたんですよ」と言われた。毎年の血液データを経年的に振り返ると、歩き始めた翌年から、きれいに右肩下がりとなっていた。そこで私もその翌日から「歩こう」と決心したのだが、これほど長く続くとは思わなかった。
歩くこと自体にさほど面白みはない。それでもこれほど長く続いた要因を分析すれば、体重が少し減ったことや体調が全般的によくなったという実感と、周りの人にいいふらしたために止めにくくなったこと、そして何をさておき、テルモの「万歩計」のお蔭だと思っている。
歩いているうちに体重は3,4キロさがったのだが、2017年、2018年の健診ではコレステロールや悪玉コレステロール、血糖値は基準値より高値で、思い通りには下がらなかった。特に悪玉は体質だろうと諦めていた。
ところがところが、今年(2019年)の検査結果ではいずれも基準値内に悠々と収まっているではないか。わが目を疑ったが、悪玉も下がっている。もっともリピトール(5mg)を、思いついた時におつまみ感覚で朝一錠飲むようにしているのだが。
いずれにせよ、歩くことの効果(その場足踏みが大半であるが)だと自己評価している。早速秘書の鳥居さん(先生の場合、その場足踏みが大半だから、せこいと罵られている)を呼んで、検査結果を見せながら「この数値を見てみろ」と見せびらかした。「本当ですね」とそれでも怪訝な顔つきである。ただPSAが少しずつ高くなってきているのがちょっと気がかりなのだが。


南風病院画像診断センター政記念消化器病研究所病院広報誌「南風便り」