トップページ認知症の臨床試験について

 アルツハイマー病は長生きすればするほど発病のリスクが高まる、ごくありふれた病気です。現在健康保険で認められた有効な薬があり、治療可能な病気となりました。しかし残念ながら根本治療薬がありません。このため世界中で根本治療薬の開発が懸命に進められていますが、なかなか良い結果が得られていません。
 このような状況の中、私どもは平成26年度厚生労働科学研究委託費を得て、慶應義塾大学、九州大学と共同で既存の胃薬をアルツハイマー病治療に活用する研究を開始しました。今回使われる胃薬は、実際の医療現場ですでに使われているものです。既に承認された薬の新しい効果を見つけ、別の疾患の治療に役立てる創薬法をドラッグ・リポジショニングといい、最近注目されつつあります。私どもの研究はこの新たな創薬法に基づいた創薬研究です。すでに実際の医療現場で薬の安全性が確認されているため、薬の開発にかける時間やコストが削減できるなどの利点があります。
 今回の研究は健康保険で認められているアルツハイマー病治療薬による標準的治療を行いつつ、ある胃薬を追加投与してその効果を検証するものです。プラセボ対照二重盲検比較試験で客観的に薬効を評価します。試験薬投与期間は1年間です。対象は軽度から中等度のアルツハイマー病の患者さまで、未治療でも、既にアルツハイマー病治療薬内服中であっても構いません。この胃薬は30年以上臨床で使われ、その安全性は実証されている薬ですし、アルツハイマー病の標準的治療は行いますので、参加しやすい臨床研究ではないかと考えています。協力していただける方、120名を平成27年度から募集しています。すでに目標の半数近い患者さまに参加いただいていますが、引き続き参加者を募集しています。
 本研究で良い結果が得られれば、世界中の多くの人が待ち望んでいるアルツハイマー病根本治療薬開発のきっかけになる可能性があります。そのためには一人でも多くの患者さまにこの研究に参加していただきたいと思っています。
 研究協力方法等の詳細は『脳神経外科外来』までお問い合わせ下さい。

もの忘れ外来 初診患者推移 もの忘れ外来(完全予約制)  
 
外来診療日
診療/ 8:30~12:30(受付/8:00~11:00)
外来予約専用ダイヤル 099-805-2259
予約電話受付 9:00~16:00(土曜~12:00)

南風病院画像診断センター政記念消化器病研究所病院広報誌「南風便り」