PET/CT検査 Q&A
PET/CT検査で、どうして「がん」が発見できるのですか?
がん細胞は、正常な細胞に比べて分裂が盛んで、たくさんのブドウ糖を栄養として取り込みます。
PET/CT検査で使うFDGという薬剤はブドウ糖によく似ているため、がんは細胞内に取り込もうとします。
がんに集まった薬剤をPET/CT装置で撮影することで、がんの有無や大きさ、転移などがわかるのです。

すべての「がん」が見つけられるのですか?
PETは1回の検査で全身を検査することができますが、すべてのがんを見つけられるわけではありません。
PET検査の特性上、発見や判定が難しい部位もあります。
●胃や食道の粘膜に発生するごく早期のがん
●投与した薬剤が排出される経路であるため正常でも薬剤が集まる臓器:「腎臓」「尿道」「膀胱」
これらの部位のがんはPETに加え、他の検査を併用して見つける必要があります。

すべての「がん」を見つけられないのに、なぜPET/CT検査は注目されているのですか?
PETは従来の検診方法で発見されるより、はるかに早期のがんの発見に役立つというところが注目されています。
従来の検診より10〜20倍の発見率となって、より早い段階でがんが見つかることにより、治療の範囲も小さくてすみ、根治できる可能性も高くなるといえます。

薬や副作用や放射線の影響はありますか?
PETで使用する薬剤の副作用については今まで報告されていません。
また、薬剤の注射によってごく微量の被ばくはありますが、その量は胃バリウム検査の半分程度ですから、人体への影響はほとんどないといえます。
ただし、念のため検査一日程度は、乳幼児や妊婦との接触は避けてください。

PET/CT検査に健康保険は適用されますか?
健康診断が目的の場合は、病気の治療ではないため適用できません。しかし医師の診断によって悪性腫瘍など一定の条件を満たせば保険適用ができる場合がありますので、詳しくは当センターまたはかかりつけ医にご相談ください。

■保険適用となる疾患
肺がん、乳がん、大腸がん、頭頚部がん、悪性リンパ腫、悪性黒色腫、脳腫瘍、膵がん、転移性肝がん、 原発不明がん、食道がん、子宮がん、卵巣がん、てんかん、虚血性心疾患

検査を受けるときに注意することがありますか?
検査は糖の代謝が影響しますので5時間前からは絶食となります。(水、お茶は飲んでも構いませんが、糖分の含まれる飲み物は摂らないでください)また、筋肉を使うと、その場所に薬剤が集まりますので、前日は過度の運動やカラオケは控えた方がいいでしょう。なお、妊娠中や妊娠の可能性のある方は受けられません。

PETのがん検診はどれくらいの間隔で受診すればいいですか?
PETでもごく小さな初期のがんは見つけられないことがあります。検診を受けた際には見つからなかった初期のがんが、数年後大きくなって発見されることもありますので、定期的にPET検診を受けることをお勧めします。
一般的に1〜2年ごとに受けるのが理想的だといわれています。

南風病院画像診断センター政記念消化器病研究所病院広報誌「南風便り」